電気代を概算する仕組み
家電の消費電力と1日の使用時間、または測定済みの消費電力量を入力し、自分の電力量単価を掛けると、使用期間の電気代を通貨記号なしで概算できます。
機器のWと測定したkWhを使い分ける
機器のラベルにあるWは電力です。電気を使う速さを表し、時間を掛ける前なので、その数字だけでは使用量になりません。BIPMのSI文書では、1ワットは1秒あたり1ジュールに相当する電力と定義されています。[BIPM, SI Brochure]
1000 Wは1 kWです。1 kWの機器を1時間動かすと1 kWhを使います。米国エネルギー情報局も、Wを電力、Whを時間を通じて使ったエネルギーとして区別しています。[EIA, Measuring electricity]
消費電力モードでは、kWに直した電力に1日の使用時間と日数を掛けます。
Eは消費電力量のkWh、PはkWに直した消費電力、hは1日の使用時間、dは日数です。日数は1から366までの整数を使います。
スマートプラグ、電力計、請求書の検針欄などからkWhが分かる場合は、実測した消費電力量を選びます。温度で止まる機器や運転強度が変わる機器は、ラベルの最大値より実測値のほうが普段の使い方に近い概算になります。
入力値から費用までを3通りで確認する
単一料金で機器を見積もる。 1500 W、1日2時間、30日、1 kWhあたり6.5を入力します。1.5 kW × 2時間 × 30日で消費電力量は90 kWh、費用は90 × 6.5 = 585です。実効平均単価も6.5になります。585は入力した単価と同じ通貨で読む概算です。
測定済みの使用量をそのまま使う。 実測値250 kWhと単価6.5なら、費用は250 × 6.5 = 1625、実効平均単価は6.5です。運転時間を推測し直さないので、変動する機器や住戸全体のメーター値に向きます。
昼間と夜間を別々に計算する。 昼間180 kWhを単価7、夜間70 kWhを単価3とします。昼間は1260、夜間は210、合計消費電力量は250 kWh、費用は1470です。1470 ÷ 250から実効平均単価は5.88になります。総使用量だけを単価7で計算すると、夜間の低い単価が消えてしまいます。
平均単価で時間帯の組み合わせを読む
大きく表示される値は、入力した単価の通貨による推定費用です。通貨を換算する機能はないため、単価がある通貨なら結果も同じ通貨です。
複数の料金時間帯では、それぞれの消費電力量と単価を先に掛け、最後に足します。
は推定費用、は時間帯ごとのkWh、はその時間帯の1 kWhあたり単価です。内訳を開くと、どの時間帯が費用を押し上げたか確認できます。
実効平均単価は、合計費用を合計消費電力量で割った値です。
消費電力量が0なら、費用と平均単価はどちらも0です。平均単価は契約の新しい料金ではなく、今回入力した時間帯の組み合わせを1 kWhあたりに均した確認値です。
請求書と一致しない項目を先に分ける
この計算は消費電力量と入力単価の積だけを合計します。基本料金、税、燃料費などの調整額、割引、違約金、段階制料金、需要料金、売電との相殺、事業者独自の端数処理は含みません。結果を実際の請求額とは呼べません。
消費電力モードでは、電力は0より大きい値が必要です。各時間帯は1日0から24時間までで、表示されている時間帯の合計も24時間以下にします。消費電力量、時間、単価には有限の0以上の数だけを入力できます。
費用は小数点以下2桁、消費電力量と平均単価は小数点以下3桁まで表示されます。丸めるのは表示だけで、途中計算では元の有限な数値を使います。
定格消費電力は常時の平均電力とは限りません。エアコン、冷蔵庫、ヒーター、可変速モーター、待機状態のある機器では運転が変化します。短期間でも実測できるなら、そのkWhを使うと推測を一つ減らせます。
この結果は配線やブレーカーの容量、安全な接続方法を判断しません。高出力機器を接続できるかは、機器の説明書と資格のある専門家の判断を優先してください。
電気代を見積もるときの疑問
入力する数字の出どころを分けると、概算で分かることと請求書でしか分からないことが見えてきます。
電力量単価はどこを見ればよいですか?
契約内容や最近の請求明細で、消費電力量1 kWhに掛かる単価を確認してください。時間帯や使用量で変わる契約なら、該当する単価を分けて入力します。
1 kWと1 kWhは同じですか?
同じではありません。kWは電力、つまり使う速さです。kWhはその電力を時間にわたって使ったエネルギー量です。
料金時間帯の開始時刻も自動で分かりますか?
分かりません。契約の時間割を確認し、各時間帯で使う時間またはkWhを自分で分けて入力します。
電源を切った機器の待機電力も計算できますか?
待機時の電力と時間が分かれば別の使用条件として概算できます。測定器でkWhを確認できる場合は実測モードのほうが簡単です。
0 kWhを入力してもよいですか?
はい。実測モードでは0 kWhは有効で、費用と実効平均単価は0になります。
結果が請求書と違うのはなぜですか?
計算機は入力したkWhと単価だけを掛けます。基本料金、税、調整額、割引、段階制料金などが請求書に加わると金額は一致しません。
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